STRINGS NIGHT
2024年5月31日
本日はSTRINGS NIGHTコンサートにお越しいただき、誠にありがとうございます。
今回は、モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番と、ブラームス:弦楽六重奏曲第1番を、お話と演奏でお届けいたします。
クラシック音楽の最もコアな部分でもある室内楽を、分かりやすく楽しめる形でお届けし、奏者が本格的なレパートリーと向き合う姿を間近で聴いていただくことで、クラシックの本質的な良さを、より多くの方々にお伝えすることを目指しております。
いつも多大なご支援を頂いている100万人のクラシックライブ蓑田さま、そしていつもお越しくださる沢山のお客様のおかげで、ここまで続けてこられました。心より感謝申し上げます。
堀 脩史
01
モーツァルト:
第1楽章 Allegro
第2楽章 Menuetto Allegretto
第3楽章 Adagio ma non troppo
第4楽章 Adagio - Allegro
モーツァルトの弦楽五重奏曲は全部で6曲あり、ヴァイオリン2本、ヴィオラ2本、チェロ1本という編成で書かれています。
1787年に完成したこの曲は、ト短調という哀愁を帯びたような、少し悲しげでもあるキーで書かれており、翌年に完成したモーツァルトの交響曲第40番と似た性格を持っています。音楽評論家の小林秀雄さんは、『モオツアルト』の中でこの曲について「モーツァルトの悲しさは疾走する」と表現されています。
弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K. 516
02
ブラームス:
弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 Op. 18
第1楽章 Allegro ma non troppo
第2楽章 Andante ma moderato
第3楽章 Scherzo. Allegro molto - Trio. Animato
第4楽章 Rondo. Poco Allegretto e grazioso、
1860年、ブラームスが27歳の時に書かれた作品。
こちらは、ヴァイオリン2本、ヴィオラ2本、チェロ2本と全ての楽器が2人ずつになります。この編成での作曲は、ブラームスが初めてで、ブラームス以前の偉大な作曲家 モーツァルトやベートーヴェンたちが名曲を遺してきた、弦楽四重奏ではない、新しいジャンルを開拓しました。特に第2楽章が有名で、深く陰影に富んだメロディーは、ルイ・マル監督の映画『恋人たち』で使われたことでも有名です。
この曲は美人ソプラノ歌手アガーテと婚約破棄した頃に書かれた曲です。実は愛情深く、繊細なブラームスが紡いだ、ロマンティックで、美しく耳馴染みのいいメロディーが、各楽器交互に対話しながら進んでいきます。
青年ブラームスが、6声部という特性を生かし、緻密で厳格な構造と、実験的で創意に満ち和声を両立しているこの曲は、その後のブラームスの数多くの傑作を予感させてくれます。
出演者プロフィール
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