SAN QUARTET
2024年8月9日
本日はSAN QUARTETコンサートにお越しいただき、誠にありがとうございます。
毎年開催させていただいているこのコンサートも今年で5回目となりました。
クラシック音楽の最もコアな部分でもある室内楽を、分かりやすく楽しめる形でお届けし、奏者が本格的なレパートリーと向き合う姿を間近で聴いていただくことで、クラシックの本質的な良さを、より多くの方々にお伝えすることを目指しております。
いつも多大なご支援を頂いている100万人のクラシックライブ蓑田さま、そしていつもお越しくださる沢山のお客様のおかげで、ここまで続けてこられました。心より感謝申し上げます。
堀 脩史
01
ベートーヴェン:
第1楽章 Allegro Con Brio
第2楽章 Tema Con Variazioni
第3楽章 Rondo (Allegro)
1798年頃に作曲された作品。
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第1番、第2番、第3番と共に、ベートーヴェンの師であるアントニオ・サリエリに献呈されました。「オブリガート・ヴァイオリン付きのピアノ・ソナタ」と捉えられるこの作品は、ピアノに重きが置かれています。
オブリガートとは、主旋律を彩るように奏される独立した旋律、助奏のこと。
ヴァイオリンソナタ 第1番
ニ長調 Op. 12-1
02
モーツァルト:
ピアノ三重奏曲 第2番 K. 498
『ケーゲルシュタット・トリオ』
第1楽章 Andante
第2楽章 Menuetto
第3楽章 Rondeaux, Allegretto
1786年に作曲。
「ケーゲルシュタット=九柱戯」は、ボウリングの前身となるゲームで、このゲームに興じながら作曲したという言い伝えがあり「ケーゲルシュタット」と呼ばれるようになりました。
原曲は『ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲』で、この一風変わった編成は、悪友で親友のクラリネット奏者アントン・シュタットラーら仲間うちで演奏するために作曲されました。またモーツァルトは、当時発明されて間もないこの楽器に興味を持ち、幾つかのクラリネットの曲を残しています。クラリネット五重奏曲K.581、クラリネット協奏曲K.622など、とても素敵な曲があります。
本日は、ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラで演奏いたします。
休憩 15分
03
ドヴォルザーク:
第1楽章 Allegro con fuoco
第2楽章 Lento
第3楽章 Allegro moderato, grazioso
第4楽章 Finale: Allegro ma non troppo
1885年に出版社のジムロックから新作のピアノ四重奏曲の依頼を受けたドヴォルザークは、このとき既に、国際的名声を手にしていて多忙だったため、作曲されたのは1889年の夏でした。その後には交響曲第8番が続くことになります。
この作品は、ドヴォルザークの作品の中でも、演奏される機会が少ないように思いますが、とてもドヴォルザークらしく、民謡を用いながらも、ヨーロッパ的な側面もあります。今回初めて聴きましたが、とても好きな曲になりました。
ピアノ四重奏曲 第2番
変ホ長調 Op. 87
出演者プロフィール
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